映画『八甲田山』『ベンジャミン・バトン数奇な人生』観た

書きためてたエントリ投稿です。

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録りためたドキュメンタリーを観終わったので、今度は映画を見始めた鼻中隔です。ネタバレになるから、嫌な人はここまでにしておきましょう。








ネタバレ改行です。













一本目、『八甲田山』。日露戦争前に「やっぱロスケと戦うには、寒い雪山での訓練が必要だよね!」という思いつきのせいで200人近い人が死んだ実話をもとにした映画です。雪中行軍です。

前の病院の外科オーベンが、友達と2人で車で卒業旅行した時にホワイトアウトして死にかけたという八甲田山です。2人でじゃんけんして、必死で車の周りの雪かきをしたそうです(埋まると排気ガスで死ぬから)。

主演は北大路欣也と高倉健。2人共めっちゃ若い!特に北大路欣也は最初誰だか分からなかったよ。

それぞれが隊を率いて、別ルートで行軍するんだけど、片方は概ね計画通り、もう片方はえらい人に散々邪魔されて最悪の事態に。そんでほぼ全滅するという胸糞悪い映画です。

恐れず具申する勇気があってもなくても握りつぶされるから、黙ってるのが正解なのかしら。

あと雪怖い。マジ怖い。 あんなんアネクメーネだよ。北大路欣也の死に顔きれい。少年かと思ったわ。



次、『ベンジャミン・バトン数奇な人生』。シワシワ老人の姿で生まれて、普通の人とは反対に若返っていく主人公の話。設定はかなりアレですが、ざっくり言えば「マイノリティのシビアな人生(半分くらい恋愛譚)」の話でした。シンドイけど、中には分かり合える人もいて、自分の人生を受容して静かに死んでいくという、割と起伏のないストーリー。ああ、そういう生き方もあるのねーって感じ。
主人公は彼女とめでたく結ばれて子供もできるんだけど、更に若返って子供になっちゃうから、ちゃんとした旦那を見つけてねー!ってドロンしちゃいます。最終的にはボケ老人(見た目は子供)の状態で元奥さんと再会するけど、元奥さんのことはもう分からなくなってる。で、どんどん若返って、赤ん坊の姿で人生を終えると。そこはまあ良いんだけど、元奥さんが最後に「私のこと思い出してくれた!」つーのがようわからんかったな。バリアがある方が、ガッと燃えあがるけど結局永遠には続かないよねーっていうことなのか、それとも、バリアがどんなものであろうと真実の愛は確実にあったっていうことなのか、どう受け止めれば良いんかなあ。と。主人公が若返り続けて子供になっちゃうから一緒にいられないつうのもな。嫁さんはシワシワになって、旦那はピチピチになるってのがダメってこと?普通のカップルだって変化していくのは同じことだと思うんだけどな。主人公が身近な人の死や別れを経験し過ぎたから、一番愛する人とのそれには耐えられず逃げたってことか?でも奥さんも「リームー」てゆうてたよ?もしやこうやって考えさせるのが目的だったのか??
と、納得はいきませんでしたが、映画『TIME』的な残念系と思ってたのとは違いましたよ(あれはホントひどかった)。3時間近いけど、それ程長く感じなかったしな。

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次は何観ようかなー。