＞FTMな専門学校生さん

　PTさんとは患者たんとの接し方(体が触れ合いやすいとか)が違うので，あまり参考にならんとは思いますが，すごく悩んでそうなのでちょろりと書いてみます．

　就職するときは悩みました．が，まあ，医師不足で売り手市場！ということで「男で就職できなきゃヨソへ行くから別にいいもん！」と強気にいきました．もちろん心の声です．

　公文書偽造はいけないだろ，ということで，病院に提出した履歴書には「性同一性障害です．男で就職したいです」的なことはあらかた書きました．院長はmtfと思ったみたいですが，面接の時も，就職した後も，GIDについて質問されるってことは一度もありませんでした．現在病院内で僕の素性を知っているのは院長含め数人のはず．たぶん．

　社会は受け入れてくれないと思ったので，男で就職しました．つうか埋没しました．「からだは女だけど心は男なの！」っていうのは大抵受け入れられないんじゃないかしら．僕がカミングアウトしたら「このひとは頭がおかしくてかわいそうだから気を使ってあげなきゃ」ってなると思います．職場ではあくまで男性なので，ふつうに過ごしています．

　ホルモン療法の開始時期ですが，大きな変化を求めるならもちろん若いほど良いでしょうね．大きな変化＝副作用も含めますが．健常男性は15歳前後で二次性徴が始まってますから，できるだけこれに近い方が身体は変化するんでしょうね．(適当なこと書いてます．あんまり真に受けないでね)どうせやるなら打ちたい時が始め時で良いんじゃないのかな．お財布と社会的状況の方が影響大きい気がします．

　僕自身は学生実習ですら女性でいるのは耐えられず，大学との交渉もあまりうまいことできなかったので，とっとと名前変えて胸を取って薬物療法に踏み切りました．黙っていれば相手が勝手に男扱いしてくれたので，しめしめしてましたねー．

　今gidバレするかも＞＜となるのは

・エコーの練習で腹の中見られそうになった時(内性器が…！)．
・ホルモン投与とテストステロン血中濃度検査を勤務先でやってるので，薬剤部と検査部の人には分かっちゃう．
・病棟の飲み会でゲロゲロに酔っぱらって，病室に担ぎ込まれた時にバルンカテ突っ込まれそうになった(外性器が…！)．オーベンに「武士の情けでバルンは許してやろう」ってラシックス投与されました．漏らすやんけ！

　という時ですかね．

　まずは就職先のトップと相談じゃないでしょうか．健闘を祈ります．