ブログ始めて8年経ってた/GID治療・戸籍訂正までのまとめサイトを作ろうと思います

 中島らものキツイ本を読んだ次に大岡昇平『野火』を読んで,昨日は吉村昭『漂流』を読みました鼻中隔です.どちらも何度も読んでいる本ですが,きっついですね.極限状態で生きる話を読みたい時期なのかもしれないなあ.それにしてもコメント欄でせっかく勧めていただいた本に手を付けておらず申し訳ありません.

 

 余裕のある時に,旧ブログのGID関連記事をまとめているのですが,今は削除されてしまった一番最初のブログ(楽天ブログ)の日付は2005年10月7日.大学3年生ですよ.「ftm医学生の日常」という,ちょっとどうなの?なタイトルで始めて,就職後は「ftmドクターの日常」に変更しましたが,8年目になるんですね.

 

 当初の記事をちらちら読んでいると,勉強は大変だったけど,(数少ない)良い友人に恵まれて楽しい医学部生活だったんだなあと痛感します.今はじっとしているしかない状態だけど,今まで相当しんどいことを克服してきた事実が,文章でしっかり残っているのは自信になります.たぶん.細々と続けてきて良かったなー.

 

 これからぼちぼちGID治療・戸籍訂正までのまとめサイトを作っていきたいと思います.「これをしっかり書いて欲しいよ!」とか,「この辺を知りたいんだけどなー」とか,あれば教えてください.うつ状態なので,すぐにはできませんが,ご意見を反映しながらゆっくり作っていきたいと思います.

中島らも『今夜、すべてのバーで 』読了。

 中島らも『今夜、すべてのバーで 』読了。
 僕は小学生の時に、同著『牛乳時代』をジャケ買い?したのですが、あれは確か舞台(喜劇)の脚本か何かで、「面白い人がいるもんだ」と思ったものです。彼の劇的な人生について知ったのは、彼が階段から落ちて亡くなった時の特集記事でした。
 詳しくは覚えていないのですが、うつになってから読んだ本の中で、彼について触れた文章がありました。曰く、「中島らもが飲んでいた薬の種類と量は、(何かしらの狙いがあったとしても)およそ常識的な精神科医の処方ではない。しかも、それらを内服しながら、あれだけの仕事をしていたというのはあまりに凄まじい」と。
 書くことが天職だったのだろうな、というのと、「常識的な」精神科医に当たっていればあるいは、というのが率直な感想でした。
 主治医とのめぐり合わせは非常に重要です。幸い、僕の精神科の主治医は(門外漢の素人判断ですが)「常識的な」方で、こちらの状況をよく汲んで治療にあたっていただいていると思います。
 本書はほぼ著者の体験談である、と、あとがきにありましたが、作中の内科主治医はフィクションなのでしょうか。若い患者が亡くなって、自分の無力さにエタノールをあおり、同じ患者である著者に対し「なぜ好きに飲んで体を壊したお前が生きていて、こいつが死ななきゃならん」と殴りかかる主治医。…いるわけありません。おそらくこの主治医は、もう一人の著者、自身の気持ちを代弁させたのでしょう。なんてな。
 それにしても、相当数の文献を読んでいるのでしょう。それが彼のもがき方であり、蜘蛛の糸の様なものだったのか。
 結果的に数々の名作を遺せた彼は、病気に一矢報いたわけです。凄まじい精神力。さて、僕は、どうなることやら。

ぐだぐだと,熱帯夜がつらい

 暑くてぬらぬらしてます鼻中隔です.

 

 今日は朝のうちに洗濯してー,ガスコンロまわりの掃除してー,ネットスーパーで注文済ませてから散歩がてら図書館へ行ってー,また3周くらいしたけど結局何も借りないで出てきてー,抽選で当たったウコンの力を受け取りに近所のコンビニまわりで帰ってー,ネットスーパーの商品受け取ってー,肉を小分けして冷凍してー,夕飯作ってー,夕飯食べた!一応生活出来てる!良かった良かった.

 

 図書館では,節約・お金関係の本と,主婦雑誌を立ち読みはするんだけど,何か借りる気にならなかったなー.小説もさー,有名どころとか読もうとするんだけど,やっぱり字を追いかけるのがしんどいのと,元々小説あんま読まないから,手が出ないのだよ.つうか,自宅にある本読めば良い気がしてきたよ.

 

 ネットスーパーは相変わらず便利でたまらん.買いすぎちゃうよ.3000円で送料無料だから,酒買ったらすぐなんだよね.今日は卵が77円だった.あと,訳ありリンゴ6個入り買って,3個をコンポートにしました.いちょう切りにして,レンジで10分チンするだけー.今日は人生で初めてリンゴの皮むきを包丁でしました.意外とできた.夕飯は豚バラブロックのマスタード煮込みなんていうおいしそうなレシピをネットで見つけて作ってみたんだけど,材料を勝手に増やしすぎて(ジャガイモとゆで卵入れた.好きだから),写真と全然違うものになった.まずくはないんだけどなーワイフは微妙な顔してたなー.

 

 夜に病院から郵便が来ました.欠勤届だー.医局の秘書さんからもメールが届いていて,傷病手当金がちゃんと出るって書いてあった.10万くらいはもらえるのかなあ.無給とは全然違うよね.すごく安心した.

 

 ワイフが風邪を引いたようだ.夜中暑いから,汗で冷えたのかしらん.なんとか熱帯夜を快適に過ごす方法はないじゃろうか.寝室にクーラーがないのと,アパートの1階だから,窓を開けて寝られないんだよね.扇風機で生ぬるい空気をかき回すしかできない….首に付ける冷たいやつは多少効くけれども.最近気になっているのは,クール敷きパッド.モノはピンキリですが,西川のやつだとかなり高い.さすが天下の西川様.扇風機2,3台買えちゃうよ.扇風機を増やすか,敷きパッドに投資するか,迷っている間に猛暑が終わってしまいそうだわ.

おはよう奥さん8月号の付録になめこグッズが2つもついてるから買った

 今朝はワイフと二人で,近所の公園を1時間くらい散歩してきました.久しぶりにまともに体を動かしたおかげか,調子が良い気がします.という鼻中隔です.

 毎日暑くてじめじめしてカビが生えそう.俺ね,手のひらにカビ生えたことあるんだよ.最初なんかブツブツが出たから,湿疹かと思って一番強いステロイド軟膏塗って,ディスポ手袋で密閉療法してたらメッチャ悪化したの.それで,抗真菌薬塗ったらすぐ治ったから,ああ,カビだったのね,と.生兵法は大怪我のもとですね!…(´・ω・`)

 今日はワイフの散髪を待っている間,喫茶店でおはよう奥さん2013年8月号を読んでました.おはよう奥さん↓

 付録の「なめこまな板&計量スプーン」が欲しくて買っちゃった.意外とちゃんとしたモノでした.明日から使おう.最新号紹介ページで少し大きい画像が見られます.かわいいよなめこんふんふ.

 明日も朝ちゃんと起きて活動するよ!

夕飯作ってる

 こんにちは.今日はワイフを駅まで送って,保険屋さんと話をして,ブックオフで文庫を探しただけの鼻中隔です.

 

 最近はネットスーパーを駆使?して,夕飯を作るようにしています.作るといっても,一人暮らし時代にもレトルト+ご飯しか食べていなかった私ですので,料理は本当にできません.自分のために料理する必要ないよねーって思ってるの.だって俺が作るよりスーパーで買った惣菜の方がうまいし,レトルトカレーを底値で買った方が,俺が作るより安く済むし.大学~初期研修医時代は,頑張れば1食100円くらいで済んでたしな.外食もあんまり好きじゃないし(ごく一部を除く).

 

 あと偏食ね.偏食がひどいんですよ.生ものがダメ.サラダとか刺身寿司,果物.あとは葉物野菜が苦手.皆に「食わず嫌いだ」って言われるんだけど,吐いちゃうんだもの.小学校の給食は地獄だったね.食べないと座ってなきゃいけないから,掃除が始まって皆が机下げて箒で掃いてるのに,じーっと座ってる.食事が嫌いになるわ.

 

 そんなことは良いんだけど,そういうことで,料理っぽいことしてます.昨日はキャベツのごま味噌炒め.残念ながら私は味見ができないのですが,ワイフはなんとか食べてくれました.

 

 

 調子に乗って,今日は2品作ったよ.早くワイフ帰ってこないかなあ.

主夫っぽいことやってる

 何もしていない鼻中隔ですこんにちは.生命保険会社の人がたまたま平日日中に訪ねてきたところ,私が出たのでかなりいぶかしがられました.

 

 7月3日,診断書をもらうため,予定より少し早めに精神科を受診しました.薬(SSRI)のおかげか,休んでいるおかげか,その両方か,だいぶ頭がすっきりしています.ただ,内服が眠前であるため,寝つきが悪くなったこと,副作用の消化器症状の一部なのか,便秘気味であることを伝えました.主治医からは,内服を日中にずらすこと,休める状況であれば,3か月の診断書を書いておくことを言われました.ついでにカマをもらいました.便秘と言っても,もともと1日2回出ていたのが2日に1回程度になっただけなのですが,普段便秘とは縁のない私は,少し出ないだけでもかなりおなかが張って苦しいのです.

 

 うつで休職中の方々のブログや書籍を読んでいると,「図書館が良い」的な記述が多いので,図書館へ行ってきました.本がたくさんあって,初日はうつの本数冊と家計の本を借りてきました.家計の本というのは,医員の立場である私は,傷病手当金がもらえないということで,完全に無給なのです.お金がないのです.困った.au解約してウィルコムにした方が良いのかしら.節約方法で良いものがあれば教えてください.

 

 昨日も図書館へ行ってきたのですが,3,4周しても読みたい本が見つけられず,そのまま帰ってきました.うーむ.普段あんまり小説は読まないんですよね.新書がまとめて置いてあれば選びやすいんだけど,各ジャンルにバラバラに置いてあるから,どうも選びにくい.図書館へ行く前に,読みたい本をリストアップしてから行った方が良さそうです.

 

 あとは,働いて帰ってくるワイフのために,掃除洗濯をできるだけやって,夕飯を作ってます.私は野菜ダメなんですが(特に生は吐く),ワイフは野菜好きなので,今日はキャベツの何かを作りますよ.あの,キットになってるやつ,材料入れて,炒めるだけみたいな.あれくらいならできるから,ネットスーパー(またか)でまとめ買いしたの.これからやるよ!あと,今日は風呂掃除したな.雨だから散歩は行かなかった.散歩した方が良いよなあ.完全に運動してないからなあ.

泉基樹『精神科医がうつ病になった』読了.

 「うつ」と言われた多くの人たちと同様,私もネットで「うつ病」に関する書籍・記述を検索した.まずは定番(?)の細川貂々『ツレがうつになりまして。』シリーズ.一般に「うつ」を広めた作品だと思う.映画にもなっており,主演の堺雅人のファンであるワイフがDVDを買った.

 原作のコミックエッセイはコミックなだけあって読みやすく,さらっと読めたが,もう少し詳細な体験談を読んでみたいと思い,泉基樹『精神科医がうつ病になった』に行き着いた.

 

 高校時代の親友を自殺で亡くした著者が,精神科医になることで「うつ病」に復讐すると意気込むが,医師生活4年目に自身もうつ病となってしまう.その後紆余曲折を経て,看護師でクリスチャンの彼女の愛の力などによって復活するまでのエピソードを,若干夢見がちな小説調に仕上げてある作品である.ついでに言うと,著者とその親友は大の尾崎豊ファンでちょっと気持ち悪い.

 でもね,これは「うつ病体験記」としてはあまり参考にならないと思う.挫折からの復活劇として読む分には楽しめるんだろうけどね.

 私が医者になった理由を思い返すと,著者のように「誰かのため」というのは殆どない.「自分が苦しいときに,誰も助けてくれなかった」から,同じ「復讐」でも社会・両親に対する復讐のために医者になったのだと思う.もちろん患者さんが良くなってくれれば嬉しいし,良くしてあげたいと思う.でもそのために人生を投げ打てるかと言われれば,ノーである.自分と家族,親しい者が最優先だ.赤の他人のためには死ねない.というか,他人のために死ななければならない状況は異常だ.

 著者が当初,彼女が「クリスチャン」であることに若干否定的であったのは共感できた.遠藤周作『私にとって神とは』を読んだ後は,キリスト教,あるいは宗教について,「働きである」という考え方ができるようになったが,それでもやはり,考えることを放棄していると感じてしまう.祈りは届かないし,救いは現れない.しかし彼女は自ら手を差し伸べた.神関係ないじゃん.

 

 あくまで読み物として,「若い精神科医が悩みもがく様を描いた小説」としてなら良いが,うつ病の闘病記とはちょっと違うと思う.そういう意味では東藤泰宏『ゆううつ部!』がちょっと気になっている.と思ったら,webで読めるのか.