健康診断なんて医者っぽいこともやってます

 昨日の午前中は隣村の保健センターで健康診断でした。ひよこの雌雄を見分ける職人よろしく、簡単な問診と胸部聴診、心電図チェックを延々と4時間やってました。これで2回目なんですが、実は結構楽しいのね。最初の1時間くらいは。

 話したくて仕方ないおじちゃんおばちゃんが時々いてね、世間話やら自分の健康法やらをひたすらしゃべるしゃべる。今はやりの草食系男子な僕は(使い方合ってるか知らん。使ってみたかっただけー)まくし立てられるがままですよ。ママー。

 最初のうちは割とヒマだったから、聞くのも余裕だったんだけど、後半は20人待ちになったりして、整理係のおばさまに「鼻中隔先生!これ!まだこんなに待ってますよ!1人3分でやっても1時までに終わりませんよ!」なんて尻たたかれまくり。「あい、頑張ります(´;ω;`)」って言ってみるものの、次のおじちゃんが「先生!ここのツボがね〜」なんて始めちゃうんです。終わらんよ!

 それでも何とか1時には間に合って、ごほうびのお弁当をもらって帰りましたー。うまかった。

 この健康診断、1回に2人ずつ医師が派遣されるんだけど、今日は僕と副院長(外科)だったのね。だもんで、会場まで病院の公用車(!)を使わせてもらえました。田んぼばっかりの道を、僕が運転して副院長を横に乗せてったわけですが、2人とも白衣のまま…怪しすぎる。

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 で、午後は受け持ち患者さんの肝動注リザーバー留置のため、放射線科の先生(以下ヒゲ先生)のお手伝い。何で放射線科かと言うと、リアルタイムで透視下に血管内カテーテル操作をするからです。って言われてもワケ分からんのですが、血管の中に細長い管をつっこんで、レントゲンで場所を確認しながらいろいろ作業するのです。そんでこんなのを皮膚の下に埋めます。

 ヒゲ先生は元某大学の超偉い人なんですが、デキの悪い僕にすら仏のように教えてくれちゃう超かっこいいドクター。しかもすごーく分かりやすい。いつも沢山教えてくれている恩をアダで返すようなマネだけはしたくない!と、作業の邪魔だけはしないように必死にやってたら、


ヒゲ先生「鼻中隔君のおかげで30分も早く終わったよー」
鼻中隔「…!!!!!」
ヒゲ「はかどるはかどる。ありがとねー」
鼻中隔「(うわあああマジ泣きそう(´;ω;`)でも泣かない…!!)」
鼻中隔「しゅ、就職してから初めて褒められました…」


 いつも僕が外科のオーベンたちにケチョンケチョンにされているのを知っているオペ看のお姉さんもその場にいたのですが、お姉さん、こっちみて微笑んでくれたよ!なにこれ嬉しいまだ生きていける!

 つうかね、ヒゲ先生ちょう優しいの。何かにつけて褒めてくれるんだよね。今日もレクチャーで一生懸命読影(レントゲン写真を「読む」こと)したら、めっちゃたどたどしかったのに「おおお、満点じゃない。すごいわー」とか言ってくれちゃったねわよ。なんだろう、褒めて伸ばすタイプなのかしら。褒められ慣れてないから、いつもはにかんじゃう。でも本当はすごーく嬉しいんですよ。まだ生きていける!

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 明日は早朝からおでかけ。学会と研修医・指導医の集まりです。…土日はいつ来るのかな?(・∀・)?