Non-accidental injury

 今朝の放射線科勉強会のテーマは,小児の"Non-accidental injury"でした.ようするに虐待による骨折症例提示なんですが,まあ,ひどい.

・陳旧性の骨折(「昨日転んだ」っていうのに骨膜反応出てる骨折とか)
・大腿骨骨折(通常accidentalには折れない)
・"Bucket Handle Fracture"(虐待でしかできない)

 羅列するだけでもおそろしい.講義中に気持ち悪くて過呼吸出るかとオモタ.救急外来に来たらどうしようどうしよう.泣きそう.

 一家の様子が変わったのは昨年夏。近所の住民たちは、「ぶっ殺してやる」という大人の声と、「ギャー」という子どもの叫び声を何度も聞いていた。数軒先に住む男性はアパートの窓越しに、大人が子どもを床に落とす光景も目にした。

 区の「子ども家庭支援センター」も昨年9月、海渡君の胸や腹にアザがいくつもあるのを、診察中に見つけた歯科医から通報を受けていた。海渡君は医師に「パパはいつもぶつんだよ」と話したという。

 この事実は学校にも伝えられ、校長、副校長、担任の3人がアパートを訪ね、健二容疑者が「二度と殴らない」と話したため、報告を受けた同センターも都墨田児童相談所も「対応は不要」と判断していた。

 しかし翌10月、海渡君は11日間、12月も6日間欠席した。同じ頃、近所の路地裏に100点満点ばかりの海渡君のテストの束が捨てられているのを住民が見つけていた。

 1月に入っても始業式から20日まで登校していなかった。それでも学校側は「虐待がある」とは受け止めていなかった。

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20100127-OYT1T00782.htm?from=main1

 子供はバカだから,親のすることは正しいって信じちゃうんだよ.明日は当直だからもう寝よう.膵臓の勉強したらもう寝よう.

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BGM: Casting Crowns - Until The Whole World Hears